上司があなたの転職を否定する理由

上司、転職相談

転職を考え始めると、なんだかお世話なった人達を裏切るみたいで辛いという感情は芽生えるもの。

しかし、「一度切りの人生、人にどう思われるかは関係ない。自分のために生きないでどうするのか」と一年発起。

転職を決意したものの、上司に相談すると、「ここでやっていけない奴が他で活躍できるわけがない」「お前は他所じゃ通用しない」と否定ばかり。

急に自信をなくして、「転職やめようかな」と弱気になってしまう若者が実に多いことか。

私も転職を考えていた時、色々な先輩・同期に相談していました。

相談する前、職場のみんなは私の考えに賛同してくれるだろうと考えていましたが現実は真逆。

私の考えに賛同する人はほとんどおらず、なぜ転職するのかと否定の嵐だったのです。

中には同調してくれる人もいたのですが、その場で嫌な空気感にしないため、
表面的に納得した態度をとっているだけでした。

なぜ、転職相談をすると、上司や同僚は否定するのでしょうか。

本記事では、上司が転職を否定する理由を理解し、否定に負けず自己実現する方法をお伝えします。

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上司が転職を否定する4つの理由

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私は現在、新卒で務めた大手金融機関を3年未満で退職し、ITベンチャー企業へ転職した、いわゆる第二新卒。

転職を検討していた時は、本当に悩んでいて、色々な人に相談をしていました。

【大手企業勤務 × 早期退職】という構図は非常に厄介で、「なぜそんな良い企業に勤めているのに転職するのか」 「入りたくても入れない人がたくさんいるんだよ」「まだ3年も経ってないんでしょ?せめて3年は続けなよ」と否定されまくったのです。

今になって振り返るとあの時の相談は本当に時間の無駄。

しかし、古くからの友人、同期、上司と様々な関係者に相談をしてきましたが、一番否定をされたのが、職場の上司。

そして、あまりにも否定してくるので、彼らはなぜこんなにも否定してくるのか、と考えていた時あるパターンを見つけたのです。

あなたの転職活動が上司を否定することになるから

上司だって一度は転職を考えたことがあるでしょう。しかし、思い止まっての今があるのです。

そんな彼らにとって後輩が転職を決断するということは、過去の自分の決断を否定されているのと同じこと。

人間は本能的に自分が傷つくことを恐れる生き物です。
自分が否定されて傷つくことを嫌がり、あなたの転職を否定するのです。

こういう場合上司は、すごく熱心に転職しないようあなたに語りかけてきます。

あなたの意見などに耳を貸す余地もなく、ひたすら価値観を押し付けてくるのです。

逆も然り。

転職を経験した人は自分の意思決定を肯定したいので、転職していないあなたに「なぜ転職しないのか」というテーゼを押し売りしてくるはずです。

結局信じられるのはあなた自信だけなのです。

転職後の世界を知らず、とりあえず否定している

そもそも、あなたの上司は転職を経験していますか。
経験もせずに否定をしているとしたら何を基準に否定しているのでしょうか。

人間は、自分がよく知らない世界を否定したがるもの。
「よくわからない世界に後輩が行こうとしている、なんて危険な行為をしようとしているのだ、やめなさい」と親切心から警告してくれているかもしれません。

でも、どうせダメならやってみませんか。

私が転職活動をしていた時、転職経験者にも話を聞くようにしていました。
彼らは、転職という壁を超えた人々。

実際、全員がうまく言っている訳ではありません。
転職者の中には失敗した者も大勢います。

しかし、彼らの中で転職を否定する人は少ないです。
理由の一つには、過去の自分の意思決定を肯定したいという気持ちもあるのでしょう。

ただ、転職後の世界を知って、価値観が変わるということも往々にしてあるはずです。

私が転職相談をしていた方の一人に、どちらかというと転職に失敗してしまった方が言っていた言葉が記憶に残っています。

「転職しなければ知ることができなかった世界があった。私はもう一度壁を超えたに吹っ切れているから今後も自分のやりたいように生きていいくよ」

一度壁を越えると、「子供」・「世間体」・「安定」と言った呪縛から逃れ、いい意味で踏ん切りがつくようになるのでしょうか。

転職は出世競争に敗れた人間がすることだと思っているから

ある上司が「転職をするやつは、出世競争から外れたやつ・成績が出なくなったやつだ」と言っていました。

確かに可能性はありますが、なぜあなたに言い切れるのでしょうか。
なぜ、彼らの頭の中がわかるのでしょうか。

そういう人は大抵、現在仕事で絶好調なケースが多いです。

人生はマラソンです。
今は好調でも息切れせずに走りきれる人間など本当に僅かです。

自分は絶好調=転職はしないという思考回路は本当に危険。

競争心が熱いのは良いことですが、社員数が数万人もいる会社のトップの椅子は一つしかありません。

そんな環境の中で、たった一つの椅子を追い求める人生はなんて悲しいことでしょうか。

大体数の人は社長になれず出世競争にいつかは破れるわけですから。

人生は会社のためにあるのではなくあなたやあなたの家族のためにあるのです。
そんなつまらない競争はやめて、人生の幸福度で競争することを決断して見ませんか。

仲間意識が強く、あなたがいなくなると寂しいから

​自分がこれまで親しくしてきた人が突然自分の日常からいなくなるのは寂しいものです。

先輩が必死にあなたの転職を否定するのはあなたがいなくなるのが寂しいからかもしれません。

必死で引き止められているあなたは、これまで飲みや遊びに何度も連れて行ってもらったのではないでしょうか。

お世話になった上司との別れは辛いものです。しかし、別れがあれば出会いがあるもの。

新しい職場で同じ志を持った人々との出会いがあなたに刺激を与えてくれるはずです。人間はその時々で必要な人々と時間を共有します。

あなたが小学生の友達や大学時代毎日のように遊んでいた人々と疎遠になっているのは、会う必要が薄れてきたためです。

その時々の出会いや関係を大切にしていれば良いのです。

上司や同僚に転職を相談する時の注意点

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結論、上司に転職の相談をするのは時間の無駄でしかありません。

それでも、仁義を通しお世話になった上司には相談をしておかなければと思っている方もいるのではないでしょうか。

そんな方には転職の相談をする際の注意点をお伝えいたします。

今の現状を否定しすぎない

退職理由を伝える際に、今の環境を否定しすぎてはいけません。
これからも、今の職場で働いていく仲間がいることを忘れてはいけないのです。

これまで一緒に働いていた仲間なのですから、最大限の敬意は示しましょう。
転職理由を聞かれても、直性職場や仕事の内容には触れずに伝えるのがベターです。

自分のやりたいことが見つかったことを強調する

円満退職のためには、周りがあなたを応援する環境作りが大切です。

退職する時に裏切り者というレッテルを貼られ送別会が0なんて状況は嫌ですよね。私は退職した今でも頻度は少ないですが、前職時代の仲間にあっています。

それは皆が私のチャレンジを応援してくれているからです。

円満に退社をしたいのであれば、嘘でもいいので、チャレンジがしたいという文言をつけてください。

一番良くないのはネガティブ退職。私の同期の一人がネガティブ退職をしていましたが、あることないことネガティヴな噂話が飛び交い、誰もその同期とは連絡を取っていないとのこと。

折角出会えた仲間なのですから、その後も関係が維持できるように最大限努めましょう。

転職するかしないかは自分との対話を重視しよう

転職するかしないかを決めるのは結局あなたなのです。

相談をするのはあなたが意思決定を人に押し付けているからです。

自分の人生くらい自分で決めましょう。

人に相談する時間があるなら、今後どうするか判断するための情報を集めてください。

もっと自分と対話する時間を増やしましょう。

一度きりの人生。誰にどんな否定をされようが、関係ありません。

挑戦して失敗した後悔は案外笑って話せるもの。挑戦しなかった後悔って結構しんみりした話になりますよね。

どっちを選ぶかはあなたの自由です。
将来、過去の選択をよかったと言える日が来ることを願っています。

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