「転職市場価値」を高める為に必要な3つのポイント

転職市場価値を高める

転職で市場価値が高いのは30歳までなんていうけど、転職市場価値ってどのように決まるのかな〜?

はじめまして。大企業を2年半で退職し、第二新卒で働き方がとても自由なIT企業へ転職をしたドーパマンです。

ビジネスパーソンであれば1度は自分の「転職市場価値」を意識したことがあるのはないでしょうか?

「転職市場価値」とは、企業や転職市場における人材の需要のこと表します。

「転職市場価値をどのように高めるか」は全ビジネスパーソンにとって共通の課題。

時代の変遷の中で転職市場価値を高める方法は変化しています。

変化の激しい時代の中で「過去の栄光」や「課題解決ノウハウ」を持っているだけで「転職市場価値」が高まる時代は終了しました。

では、どのように転職市場価値を高めればよいのでしょうか?

本記事では、これからの時代を生き抜く上で大切な「転職市場価値」の高め方をご紹介したいと思います。

こんな方にオススメの記事
▶「転職市場価値」を高めたい
▶今後のキャリア開発の為に情報収集がしたい

企業の平均寿命は短くなっている

みなさんは「企業の寿命」について考えたことがあるでしょうか?

京都大学の教授である、清水剛氏によれば「戦後、日本の大企業の平均寿命は60年である」と述べています。

しかし、「企業の平均寿命」は、既存のビジネスを破壊するイノベーションの登場やライフスタイルの変化によって、年々短くなっています。

米国では、1955年に「Fortune」が選定した有力企業500社のうち2014年まで存続していた企業は実に1割だという結果もあります。

今後益々その流れは加速していくことでしょう。

変化の激しい時代の中で我々が生き残っていく為には何が必要なのでしょうか?

「非連続なキャリア」が重視される時代がくる

かつては「過去の成功体験」や「課題解決の方法」が長期的に使用することができた時代。

縦型でキャリアを積んだ人材が市場価値を高める手段の一つでした。

しかし、変化の激しい時代の中で市場価値の高い人材の要件も変化しています。

これからの時代は「みんながまだ気づいていない課題を発見する力」を持つ人材が転職市場価値の高い人材になると言われています。

1つの組織で長くキャリアを積んだ人材よりも、横軸で豊富な経験知のある「非連続なキャリア」を歩んだ人材が評価されるのです。

ただ闇雲に転職を繰り返し「非連続なキャリア」を積んだからといって市場価値が上がるわけではありません。

ではどうすれば「みんなが気づいていない課題解決の方法を発見する能力を身に着け、企業から需要の高い人材になること」ができるのでしょうか?

下記そのポイントを3点に絞って解説いたします。

転職市場価値を高める為に必要な3つのポイント

必要なポイント
1. 転職市場価値を構成する要素を理解すること
2. 領域の異なるキャリアを掛け算すること
3.ラーニングアビリティを高めること

1. 転職市場価値を構成する要素を理解する

そもそも転職市場価値を構成するものが、何であるのかを理解しないことには、どのように転職市場価値を高めればよいかも分からないですよね。

そこで、最初に転職市場価値を構成する「3つの要素」について解説いたします。

①人間性

「人間性」とは、人間として本性や人間らしさと定義されています。

ビジネスの世界では、その人が持つ「価値観」や「外見」・「話し方」といった要素のことを指します。

この「人間性」、実は転職エージェントや企業の採用担当者が非常に重要視する項目です。

一部のアンケート結果で「人間性」は、採用を決断する判断材料として、「スキル」や「経歴」を差し置いて注視する項目第1位となっています。

実際、コンピューターに仕事が奪われる時代の中で左脳的な能力ではなく、右脳的な能力が非常に重要視されてきています。

少し前の著書になるのですが、ダニエル・ピンクが2006年に著した『ハイ・コンセプト』によれば、これからの時代は「ハイ・タッチ」が求めれると著しています。

「ハイ・タッチ」…他人と共感する能力、人間関係の機微を感じ取る能力、自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力、そしてごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力。 

-『ハイ・コンセプト』2006 ,ダニエル・ピンク

変化の激しい時代だからこそ「ハードスキル」の重要性は年々下がっています。

例えばプログラミングの難易度は年々下がり、今では少し勉強すれば誰でもできるスキルになりました。

これからの時代を生き抜くためには「人間性」というソフトスキルが非常に重要になってくるのです。

②スキル・経験

転職では職務経歴書や履歴書に記載した内容が客観的に見たスキルや経験として評価されます。

しかし、広義の意味でのスキルには履歴書や職務経歴書には現れない内容のものも含まれています。

MBAプログラムではスキルを3つに分けて考えます。
下記その詳細をご説明いたします。

MBAが定義する「3つのスキル」

1. ハードスキル
ハードスキルとは「体系立った知識」のことであり、「理論や手法やツール」などを指します。職務経歴書や履歴書に記載されるスキルの情報はこれに当たり、最も言語化するのが簡単なスキルです。

【体型だった知識】・【理論や手法やツール】・【Science】・【形式知】・【基本形・知】

2. ソフトスキル
ソフトスキルとは「ヒューマンスキル」・「自己および対人関係に関するスキル」のことです。

【ヒューマンスキル】・【自己及び対人関係におけるスキル】・【Art】・【非定型知】・【個性/天分】

3. メタスキル
メタスキルとは、上記2つのスキルを使いこなす為のスキルです。最も表現しづらいスキルがメタスキルです。下記具体的キーワードを参考にしてください。
【課題・問題発見力】・【経験知】・【訓練・実践】・【Practice】

これら3つのスキルは全て重要ですが、変化の激しい時代の中では特にメタスキルが重要になります。

なぜなら必死で身につけたハードスキルであっても、今後テクノロジーに奪われそのスキルの必要性すらなくなってしまう可能性もあるからです。

③人脈

30代で転職エージェントを使用するのはまづいという話を聞いたことないでしょうか?

人脈が豊富にある、ビジネスパーソンは、転職の際にエージェントを活用しないのです。

最近ではリファラル採用という、人脈を活用した採用がトレンドになりつつあります。

早い段階での人脈形成は自身の転職活動の支えになるのです。

人脈が多いと転職しやすいのはわかるけど「なぜ転職市場価値になんでつながるの」と感じた方も多いのではないでしょうか。

なぜ「人脈」が転職市場価値を高めることになるのでしょうか?

答えは「人脈」は上手に活用することで、ビジネスを非常に有利に勧めることができる為です。

例えば、ある企業が福利厚生に関する新規サービスを立ち上げたとします。

最初はマーケティングにかけられる費用は少ないはず・・・

その際役に立つのがこれまで蓄えてきた人脈。

決済権を持つ人にダイレクトにアプローチできる人脈があれば営業の販路拡大にかけるマーケティングコストを削ることができ、ビジネスを有利に進めることができる為です。

「フリマアプリ」や「モバイル決済」で有名な「メルカリ」は採用時にフェイスブックの友達の人数まで見るそうです。

もはや、人脈を保有している人材かどうかという要素は転職市場価値へ大きな影響を与える項目になっているのです。

2. 領域の異なるキャリアを掛け算すること

冒頭に変化の激しい時代の中で縦型のキャリア開発が難しいというお話をしました。

ではどのようにキャリアを開発すれば転職市場価値を高めることができるのでしょうか?

それは、領域の異なる分野でのキャリアを掛け算していくことです。

どういうことか?具体的にご説明いたします。

例えば、新卒で金融機関に営業職として就職した方が、インターネットメディアの会社に転職をしたとします。

そこからインターネットメディアの企業で3年勤務すればBさんは「インターネットメディア」×「金融」というキャリアが開発できることになります。

経験して獲得したノウハウの使い方は様々だと思いますが、例えば金融機関への理解度が高いので、金融機関向けのメディア営業におけるスペシャリストになったり、金融系メディアへ転職といったキャリアも考えることができます。

他の人が経験したことが無いキャリアを持っていることで、他のみんなが気が付かない課題が解決できる人材になることができるのです。

領域の異なる分野での経験が、他の人には発見できない課題を見出すことにつながり転職市場価値を高めることができるのです。

3.ラーニングアビリティを高めること

「転職市場価値」を高める上で重要になる要素がラーニングアビリティを高めることです。

昨今、「学び直し」や「リカレント教育」の重要性が唱えられています。

なぜ今そこまで学び直しの重要性が唱えられているのでしょうか?

「学び直し」が重要である理由は2点

「学び直し」が重要である理由

​1. 人生100年時代を迎えること

2. テクノロジーの進歩が我々の仕事を奪う一方で新たな仕事が登場する為

日本の平均寿命は年々増加していますが、今後もさらに長寿化し、100歳まで生きる時代になります。

寿命が伸びるのは微笑ましいことです。

しかし、これまでのように60歳で定年し、「年金」で老後のリタイアライフを楽しむといったプランはもう通用しません。

その前に資金が尽きてしまいます。(そもそも年金すら貰えるか不明)

また、変化の激しい現代社会は長生きと相性が悪いです。

なぜなら日本の教育では大学を卒業する人であれば22歳で教育期間が終了することになりますが、それ以降80年近い人生を、22歳までの教育だけで補うこができないからです。

テクノロジーの進歩に合わせて新しいことを粘り強く継続的に学習する力がこれからの時代は求められているのです。

生き残る種とは、最も強いものではない。
最も知的なものでもない。
それは、変化に最もよく「適応」したものである。

ーチャールズ・ダーウィン

変化に適応できない人間は仕事を失い、露頭に迷うことになるでしょう。

「転職市場価値」を高めるためには常に情報をアップデートし、変化に適応するべく継続的に学び直す力が求められています。

不確実な時代を生き抜く為に転職市場価値を高めよう

20年前、だれがスマートホンがここまで普及することを予測できたでしょうか?

恐らく、誰もできなかったのではないでしょうか。

元ZOZOの代表である前澤友作さんは、インターネットで服を販売するビジネスを立ち上げた時、「服がネットで売れるはずがない」と野次られたそうです。

しかし、現在服はネットで買う時代に以降しつつあるではありませんか。

大切なのは、先を読む力ではなく、変化に挑む力です。

「転職市場価値」を高めるために立ち止まっている時間はありません。

時代の変化にくらいつくことができる人材こそがこれからの時代に求められるビジネスパーソンになれるのです。

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