業界研究をしたいんだけど何から手をつけて良いかわからないや〜新卒の時は、企業が説明会を開いてくれていたけど、今はそんな機会も、時間もないんだよね〜
転職活動を始めようと思っている皆様の中には異業界への転職を検討されている方もいらっしゃるのでは無いでしょか。
ただ、異業界といっても具体的に決まっている訳では無い。
これから「業界研究」をしなければならないという方も多いかと思います。
そんな方に本日は「業界研究の方法」をお伝えしたいとおもいます。
実は前職が証券会社だったこともあり、「業界研究」には自信はあります。
しかし、投資の為の「業界研究」と転職の為の業界研究は全くの別物です。
今回はそんなノウハウを活かしながら「転職で使える業界研究の方法」についてお伝えいたします。
私の業界研究はノートを作れといった、明らかにハードルの高いものではなく、時間の無い方にこそオススメしたいメソッドになっています。
こんな方に読んでほしい記事
▶︎時間がない中で業界研究をしたい
▶︎転職者の業界研究の方法が知りたい
▶︎異業界に転職したい
転職を成功に導く、業界研究3つのメソッド
転職活動における業界研究の目的
はじめになぜ転職において、「業界研究」が大切か改めて解説いたします。
業界研究の目的は大きく2点
1. 転職後のミスマッチを無くす
業界のことを理解することで、「こんなはずじゃなかったのに」という勘違いによって生じる企業と求職者のミスマッチを防ぐことができます。
雇用のミスマッチを生み出すものは往々にして情報の非対称性です。
よく調べもせず入社したのに「こんな会社だと思わなかった」という発言だけは辞めましょう。
2. 自分が軸足を置くべき業界を見定める
これから市場が縮小していく業界に軸足を置いていてはあなたの市場価値は高まらないどころか仕事がなくなってしまうリスクすらあります。。。
(私の大先輩はお金を数える仕事に始まりましたが、お金のデジタル化によってドライバーへの転身を余儀なくされたそうです)
どうせ働くなら、需要も年収も増加が見込める仕事を身につけたいですよね。
今後成長が見込める業界は業界の成長と共に、待遇の上昇も見込むことができます。
あなた今後、どの業界に軸足をおくのかという意思決定は非常に大切なのです。
ではどの様に業界研究を行えば良いのでしょか?
転職における具体的な業界研究の方法
以下その考え方と具体的なメソッドについてお伝えして行きます。
1.マクロ的な経済動向を把握しよう
マクロ的な経済情報を収集する上で日経新聞以上のツールはありません。
必ず目を通す習慣を身につけましょう。
えーいきなりハードルが高いよと思った方も多いかと思います。
しかし、やはりマクロ的な分析を行うのであれば、非常に有益です。
「経済新聞」で情報取集をするメリットは大きく2点
1. 客観的な情報が記載されている為、偏見が生まれにくい
「経済新聞」の記事はファクトを伝えることに注力している為、個人的な見解等は記載されていないことが多いです。
ネットで検索して入手できる情報の多くは、偏りがある場合が多いです(この記事も例外ではない)
その為、客観的な事実を把握することで間違った業界分析を行ってしまうリスクを減らすことができます。
例えば、デジタルマーケティングと検索し続けているとこの業界はオワコンだという記事も散見されます。
こうした記事に遭遇した際に。へーそうなんだと鵜呑みにすることなく、客観的な事実を持って様々な角度から情報を見る力が大切なのです。
2.自分の興味の無い業界の情報も入手することができる
普段オンライン上で情報収集をしていると、自分の知っているキーワードだけで検索をしてしまうことが多いと思います。
しかし、偏った情報収集だけをしていては一向に視野は広がりません。
オーバビュー的な観点で情報を収集するためには時に受動的な情報収集が必要なのです。
理論はわかるんだけど分量も多いし、腰が思いな〜
「経済新聞」は実際分量が多いです。
活字にするとおよそ「新書2冊分」だとのこと。これを全て目を通すのは業界人でも難しいです。
しかし、効率良く「業界研究」するだけなら、最低限見て起きた箇所は下記3箇所で十分です。
▶︎1面
▶︎企業1/ 2
▶︎マーケット情報
また、オンライン証券口座の中には開設するだけで無料で日経新聞が読めるものもあります。
金銭面で厳しいという方は、ご活用してみてください。
2. ビジネス構造を理解しよう
転職活動における業界研究は、今後業界がどうなっていくのか、よりもどの様に利益を生み出しているのかを理解する方が大切です。
なぜなら、総務や人事等の間接部門であれば、どこの業界でも業務内容はそんなに変わりがありませんが、ビジネスサイドの人間は利益構造で、業務内容が大きく異なる為です。
例えば「金融業界のリテール」であれば、どこでも購入できる様な商品を営業マンが販売し、その売買手数料で稼ぐという構造になっています。
その為、熾烈を争う様なマンパワー営業力が求められるのです。
一方で、メーカーは商品自体に価値があることが多く、営業マンがマンパワーで商品を販売するというよりは、その商品が必要とされているかどうかの方がより重要な要素になります。
同じ営業マンであっても働き方には雲泥の差があります。なので利益構造を理解しておくことは自分の、ワークライフを予測することにも繋がっているので大切な作業になります。
メソッド1:ビジネスモデルの図解本を読もう
最近は書店に利益構造を説明した書籍がたくさん並んでいます。
製造業や人材、情報通信と、人通りビジネスモデルを学習することで、自分が関わる仕事のイメージもしやすくなると思うのでオススメです。
メソッド2:上場企業のIR情報を見にいく
上場企業は3ヶ月毎に会社の成績である決算を開示します。
決算の内容を読めばどの様な事業セグメントで稼いでいるのかを数字で把握することができます。
決算書を理解するためには、財務的な知識が必要ですが、売り上げと営業利益だけ見れればそこまで深く理解する必要はありません。
売り上げの説明は不要だと思うのでこちらでは割愛させていただきます。
営業利益について少し説明が必要だと思うで、ご説明させていただきます。
営業利益とは、定義で言えば売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いたものです。
例えば、駄菓子屋さんがうまい棒を1本10円で仕入れて20円で販売すれば、売り上げは20円です。
そこから、原価(10円)、人件費、家賃、またうまい棒を売る為にかかった宣伝費用等を売上から引いた金額が営業利益になります。
営業利益の見方は本業でいくら稼いでいるのかということを知るための指標です。他のノイズになる損益を省くことができるのです。
その商売がどれくらい儲かるビジネスなの把握することができる様になります。
3.実際に働いている人からの情報を収集しよう
転職活動における業界研究で一番大切なのは、実際に働いている人の意見を聞くことです。
決して投資家になる為の「業界研究」ではないのでここは間違えない様にしましょう。
実際に自分が気になる業界で働いてる人に積極的に話をききにいきましょう。
ヒアリング時のポイントは2点
1採用側の人間ではないところから情報を収集しましょう
採用に関してインセンティブが働く側の人間は本当に良いことしか言わない人が多いです。
話を聞く際はできる限り自分の友人関係から探していきましょう。
2事前準備は徹底的に行いましょう
何の準備もしないで行ったのでは、得られる情報は格段に下がってしまいます。
具体的な業務内容の全容は掴んだ上質問する様にしましょう。
私が個人的に聞くべきだと思うのは下記です。
①働いてるメンバーについて
②具体的な業務内容
③ワークライフバランスについて(業務事案・飲み会の頻度)
④身につくスキルについて
⑤OBはどこにいくのか
⑥入社前のイメージとギャップ
⑦デメリットや職場で課題に感じていること
時間が限られている中でヒアリングできる情報も限られています。
勿論あなたが率直に聞きたい情報が聞ければ一番良いのですが、あまり無い場合は上記7点はいつでもスッと質問できる様にしておくと良いと思います。
業界研究をしっかりと行い転職を成功させよう
業界研究をすると転職活動は本当に景色が変わります。
最初は、情報の収集に苦労すると思いますが、人間何事も慣れが必要です。
次の職場こそ、自分にあった環境を引き当てる為にもしっかりと業界研究を行いましょう。
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