スタートアップへの転職ってどうなの?
昨今のスタートアップブームで大企業からスタートアップへの転職を検討する人も 増加しています。
しかし、安易な就職は避けたほうが良いと思うのが私なりの持論です。
スタートアップが倒産する確率ご存知でしょうか?
「93%」
入社後数ヶ月で職を失う可能性もあるのです。
しかし、スタートアップが成長できる環境であるし、やりがいのある仕事を経験できる場であるのも事実。
リスクテークしてでも、スタートアップへチャレンジしてみたいと考えている人が多いと思います。
今回、比較的スタートアップ界隈の方々と仕事をする場面の多い私がスタートアップへの転職はどの様にするべきなのかをお話していきたいと思います。
本記事を読んで欲しい方
・現在大企業に勤務していてスタートアップへの転職を検討している方
・スタートアップ企業に就職したいがどの様な軸で判断すれば良いかわからない方
・スタートアップで働きたいがリスクが怖い方
スタートアップとは?
昨今はブームの様相を呈しているスタートアップ企業。
スタートアップというキーワードが飛び交っていますが、そもそもスタートアップの定義とはどの様なものなのでしょうか。
実はスタートアップには明確な定義はありません。
「え?ないの」って驚きますよね。
定性的な定義はたくさんあるのですが、抽象的すぎてイマイチ捉えることができません。
私はスタートアップを一言で表すならば、外部からの資金調達を欲している企業であると思います。
資金調達はデットではなくエクイティです。
ベンチャーブームに紛れて外部から一切資金調達をしていないただのスモールビジネスの企業が人材を獲得する為にスタートアップを謳っているケースも多いので注意が必要です。
ただ人数が少ないだけで、急激な成長は期待できない可能性が高いので注意しましょう。
人材系の企業に多い気がします…
スタートアップの成長段階は大きく4つに分かれ、シード・アーリー・ミドル・レイターといったシーズンを駆け抜けていきます。
スタートアップの急成長は、いわゆる「Jカーブ」という曲線を描きます。
サービスも確立できていない様なシード期から、世にサービスを送り出し、目をつけられたエンジェルやVCから資金を調達し、急激なサービスの拡大を行い上場を目指す成長の姿はまさに「Jの字」なのです。
スタートアップの市場規模は?
スタートアップの市場規模は想像以上に少ないのが現実です。
資金調達額ベースで見ると年間4000億程度
トヨタ1社で20兆の売上げを叩き出す規模感と比較すると雲泥の差です。
日本は海外と比較してもその市場規模は小さく、米国は「40兆」だというので、いかに日本のスタートアップ市場の規模が小さいかがわかるかと思います。
残念ながら日本のスタートアップ市場で働くのはまだまだリスキーなのです。
スタートアップ起業への転職
スタートアップ企業では主に「即戦力」が求められます。
教育している時間も資金もない為です。
新卒時の様な「人間力」も大切ですが、より「何ができるのか」が重視されます。
その為、現職で十分な実力をつけてからの挑戦をオススメします。
新卒で入社される方も多いですが、人間は肩書きに非常に弱い生き物です。
有名大学出身や大企業出身というだけで優秀であると勘違いしてしまうのです。
勿論一発成功して頭角を表す様なことができれば、学歴も職歴も関係ありませんが、そういう方はほんの一握りだと思います。
ビジネスの世界において、本質的ではないのですが、元大企業や有名大学出身という肩書きは大きな信用力になります。
スタートアップにチャレンジするのであれば1年でも数年でも良いので、有名企業での経験をしておいて良いと思います。
会社に万一のことがあっても、信用力が多少あれば失職のリスクを低減できると思います。
また、大企業には同期が多く入社するので、横の繋がりを広げることができます。
人脈もビジネスの世界で生き残るには必須財産です。人脈の形成はリスクを減らしてチャレンジする為の大切な要素になります。
子会社スタートアップという選択肢
リスクを減らしてスタートアップに近い環境で働く方法が、資本力のあるメガベンチャー企業の新規事業の部署に就職することです。
スタートアップの様な、寝袋生活・ストックオプションによる莫大なキャピタルゲインといった体験は難しいかもしれませんが、
環境は非常に似ていますし、目的にもよりますが、選択肢の一つとして悪くはないと思います
またスタートアップ企業に勤めていると界隈の人々と接点を持つ機会も増え、生の情報収集ができる様になります。
実際VCは、かなり狭いコミュニティを形成しており、その中で情報交換等を行なっている為、スタートアップの有力な情報を入手する為にはコミュニティに入り込む必要があります。
そういった意味で、スタートアップに近い環境での経験や、情報取集ができるという意味合いで非常にお勧めです。
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