いきなりリモートワークと言われても一体どうしたらいいんだ〜
新型コロナウィルスの影響で、リモートワークの推奨が進み、在宅勤務で働く方の数も増加しています。
実は私の会社もその一社。
ただ、私の会社は元々リモートワーク推奨です。
週の半分は旅行がてら国内の様々な地方に足を運んで仕事をする生活を満喫していました。
「え、そんな生活して仕事が成り立つの」とよく言われます。
「今どき普通でしょ」という反応をしていましたが、実際には全てが「オンライン」という訳にはいかず、週の半分は出社をする生活をしていました。
なぜなら、「リアルコミュニケーション」は「オンラインコミュニケーション」に勝てないというスタンスで仕事をしていたからです。
しかし、コロナの影響で事態は急変。”原則リモートワーク“になり、出社はNGに。
「出社しない」が当たり前となり、オンライン上だけで仕事を行うスタイルが私の生活を激変させました。
出社をしない生活がスタンダードになった私の体に起こった変化をストーリーとともにご紹介いたします。
▶︎完全リモートワークを実現した会社の内情を知りたい方
▶︎リモートワークの世界観を共有したい
目次
突然訪れたリモートワークの日々
新型コロナウィルスが中国で猛威を奮っているというニュースが連日流れる中、日本でも死者が出たというニュースが日本中を震撼させました。
私の会社はこの事態を重く受け止め、社員の出社を原則禁止にしたのです。
当時GMOが9割近くの社員をリモートワークとする対応を行い話題になりましたが、私の会社もほぼ同じタイミングだったと思います。
翌日チームメンバー全員はリモート勤務を徹底し、業務に関して日々のコミュニケーションはチャット、ミーティングはオンラインでの開催、複雑な問題が発生した際には電話を使用するという流れになりました。
移行初期、大型の会議はオンラインでの開催は難しいだろうとのことで、キャンセルが相次ぎました。
私が会社に確定申告に必要な書類を受け取りにいった時には、社内ほとんど人がいないと言う状況。
私自身リモートワークには慣れているつもりでしたが、業務の全てがリモートというのは、初めての経験だったので、正直戸惑ってしまいました。
ほとんど違和感が無い、「完全リモートワーク」
完全リモートワークが開始して数日、私にとってオンラインで業務をこなすというスタイルが悪影響を及ぼすということは全くありませんでした。
むしろ、私にとって完全リモートという環境は最高の環境だったのです。
しかし、これは全ての人に当てはまる訳ではありません。
働く場所が異なるということは、労働環境も働く場所によって様々ということだからです。
私も多くのリモート会議に参加しておりますが、会議中子供が乱入してきたり、祖父・祖母が画面を横切ったりと様々なアクシデントが発生します。
また、大半の人が自宅の労働環境が整っておらず、仕事に向かないデスクとチェアで肩こりが酷くなったりしている人もいるのです。
また自宅のオフィス環境を整備できたからといって、快適にリモートワークができるわけではないのです。
リモートワークの実現で私の生活はこう変化した
先程も言及しましたが、私にとって完全リモートワークは”最高の環境”なのです。
仕事の進め方だけでなく、ライフスタイルにまでかなりの影響を及ぼしました。
では完全リモートワークへの移行で私のライフスタイルはどのように変わったのでしょうか。
フランクなコミュニケーションの頻度が減少する
電話での積極的なコミュニケーションの活用や、チャットでの雑談を促すことによって会話数は一定担保することができますが、本当にどうでも良い内容の会話は減少します。
なぜならチャットで、「そういえばこの前口説いているって言っていた女子どうなった」という会話をする人はいないからです。
基本ビジネスチャットというのはメッセージを送ることで相手に”返信というタスクを与える”ことになるので、DM等を活用して個人ラインのような会話をすることもありません。
そのため、気軽でフランクな会話はしづらいのが実情です。
しかし、他愛も無い会話というのは重要です。
例えば、彼氏や彼女に振られたということで、モチベーションが低下し、ミスが発生しやすくなることもあるはず。
チームメンバーのモチベーションを把握するということは、リスク管理の観点から非常に重要なのです。
1on1等のクローズドなコミュニケーションでカバーするということを急激にすすめましたが、こうした取り組みが別途必要になります。
起床時間が遅くなる
完全リモートに移行した初期。
出社時間が無くなり、可処分時間が増えるため、いつも通り起床していれば、朝の時間はゆっくりコーヒーを飲みながら、新聞に目を通したり、オンライン英会話をしたり有意義な時間になると想像していました。
が、気づけばいつも通り、目を覚ましてスマートフォンの時間を見て飛び起き、急いでシャワーを浴びて歯を磨き、「あーギリギリ間に合った」とPCの前に座る生活が待っていました。
私がこれまで費やしていた通勤時間は全て睡眠時間へ移行しただけなのでした。
前職時代、朝5:30起床が一般的でしたが、転職をして勤務時間の開始時刻がフレックスになった途端に7:30くらいが平均になり、フルリモートになった今では8:30がデフォルトになりました。
出社時間に合わせ起床時間も遅くなってしまうのが怠惰な人間の常なのです。
ネットワーク接続が切れると瀕死状態になる
リモートワーカーにとってネットワークの回線は水と同じくらい大切なライフライン。
基本的にPC1台で仕事をしているため、いつもはカタカタPCを打ち込み颯爽と働くIT業界のビジネスマンも、通信環境がなくなると顔が濡れたアンパン状態になります。
例えばオンライン会議中、ネットワークが切断されて、復帰すると話が勝手に進んでいて、何の話をしていたのか把握するところから始めなければなりません。
勿論会議中は誰かが議事録をとっているので会話の内容に関しては問題がないのですが、タイムリーなディスカッションに参加できなくなるという意味で非常に無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
またチャットのレスポンススピードはオンラインでのコミュニケーションを担保するために必要不可欠な力です。レスが遅いITビジネスマンは話にならないのです。
ということで途切れない通信環境を用意するのはITビジネスマンとして当然の行為なのです。
Youtuberの気落ちが分かるようになる
オンライン会議の中には膨大な人数が参加するミーティングもあります。
基本的に6人以上が参加する会議は、ディスカッションの場として機能しないのですが、共有の場としてのミーティングが行われるケースがあります。
大量の人数でオンラインミーティングを経験したかたならご経験があるかと思いますが、全員マイクONの状態で参加されると、雑音が多く、話し手が何をいっているか聞き取りづらくなります。
基本的に大人数でオンライン会議を行う場合は発言者以外はほとんどがマイクの設定をミュートに、チャットで会話をするという形式になっています。
自分が話している間、音声でみんなの反応を感じながらしゃべることできません。
ひたすらチャットに投げられる質問に回答していくという、社内ユーチューバーに転身するのです。
私は本当にYoutuberの気持ちが理解できるようになりました。
外食が減る
家から出ずに生活が完結するので、外へ出かける頻度が減少します。
また仕事が終わったあとの移動時間がなくなる分、その時間で料理でも作るかという思考になるのです。
運動の時間も激減する為、健康に対する意識も増加。無償にサラダが食べたくなります。最終的に複数のサプリメントに手をだすようになります。
リモートワーカーと出社組のパワーバランスが無くなる
私は以前から木曜日の夜に地方に住んでいる友人の家に遊びにいき、月曜の夜に自分の家に帰宅をするという生活を結構な頻度でやっていました。
「なぜもっと滞在しないのか」というとどうしても出社しなければならないと感じる日があるから。
なぜそうなるかというと、オンラインで日々を業務をしている人数がマイノリティーになるためなのです。
例えばミーティング。オフラインで参加する人がマジョリティーになると、オンライン参加の人への配慮が少なくなり、圧倒的に環境が悪くなるのです。
カメラには映らないやり取りの発生や、遠くから話している人の音声がきれいに拾えなかったり等々…
また日々のコミュニケーションもオンラインが基本になると、オフラインで取り交わされる、テキスト化されないやりとりが増え、リモート勤務者はそのやり取りを知ることができず、情報に格差が発生するのです。
しかし、完全フルリモートになると状況は一変します。
全員オンラインであれば、オフラインとオンライン間のパワーバランスは無くなり、ディスアドバンテージは消滅するのです。
これまで若干肩身の狭い生活をしていたリモートワーカーは社会的な地位を確立することができるます。
運動不足になる
リモートワークばかりしていると、通勤時間が貴重な勤務時間だったということに気づかされます。
移動時間がなくなることで、夜型人間の私は夜ふかしが増え、勤務開始ギリギリまで睡眠するようになりました。
夜ふかしといっても夜遅くまで仕事をしているだけですが、、、(自分の会社のビジネス)
コロナの影響で「ジムにも行けないこんな世の中じゃ」
出歩けなかった鬱憤をサウナにぶつける毎日です。最近は週5回以上サウナにいっています。
不要な仕事が無くなる
原則リモートワークになって、これまで行われていた会議が大量になくなりました。
それだけでなく、社内にいると発生する雑務のお願い、自分とは関係のないブレインストーミングへの参加依頼等々、不要な仕事がなくなっていきます。
マネージャーとしての仕事もよりスリムになり、マネジメントもより数値だけを見るスタイルに変わります。
いちいちプロセスの報告を受ける必要や、メンバーからの個別での相談件数が減ります。
特にメンバー個別の相談は、大抵全体の最適化が必要なケースが多く、意味がないです。
また日々の活動はファクトベースで確認するようになり。「サボり」も可視化することができるようになります。いちいちプロセスの進捗状況を見てやんやん言われることもなくなります。
(私の会社は元々そういったマイクロマネージメントが嫌いな会社)
自宅のオフィス環境がアップグレードされる
自宅で勤務することが必須かつ、長期化すると読んでいましたので、自宅のオフィス環境の整備が必須の課題でした。
リモートワーク生活が始まって様々なガジェットや家具を買いあさり、気がつけば大量のホームオフィスグッズを購入していました。
私が買った中でも選りすぐりのベストバイを紹介するよ〜
リモートワークで活躍する買ってよかったモノ
ディスプレイ
画面の小さなノートPCで長時間作業をすると眼精疲労の原因にもなります。
デュアルモニターを活用することで、ウィンドウの切り替えが不要になり、作業の効率化にも継がなります。
リモートワークをしているほとんどの方は一日PCモニターに貼付けだと思うので非常に良い買い物になること間違い無しでしょう。
ディスプレイアーム
ディスプレイを簡単に取り付け上下左右360度画面を回転させることができます。
実はモニターの位置は凄く大切。位置が合わないまま活用していては逆に作業効率がさがることに。
それを解消してくれるのがモニターアームです。
机の板を圧力で挟んで使用することができるので、机さえあれば誰でも活用することが出来ます。
高さ調整が可能なデスク
通勤時間が必要だと感じるようになったのは完全リモート勤務に変わってから。
一日30分程度でしたが駅までの移動や電車内のでの立ち移動。強制力も高くこれが意外と良い運動。
移動時間がなくなった1時間分別で運動しなさいと言われても意外と難しい。
そんな方にオススメなのが、高さ調整が出来て立ちでも座りでも作業が出来るデスクです。
シーンに合わせた使いわけをすることができるのが良いです。
1時間ずっと立って作業をしていると意外と疲れるので、常時スタンディングのデスクはオススメできません。
立って作業をすることが適度な運動の代わりになり、在宅ワークによる運動不足のリスクを解消することができる?
はずです…
ステッパー
以前メンタリストのDaigoさんが、オススメをしていて気になっていました。
Daigoさんはワークスペースに椅子がないらしくスタンディングでの作業を推進しています。
ただ単に立ちっぱで作業をしていると足が痛くなるのですが、ステッパーを踏みながら立ち作業をしていると負担が軽減されるのです。
難点は、靴を履きながら使用しなければならないこと…です。
Air Pods Pro
リモートワークに限らず使用できる優れもの。
“Mac”の製品を多用している方は必ず購入した方がよいガジェットです。
ノイズキャンセリングの効果が凄まじく、どんな環境下でも集中することができます。
またPC・電話はケータイとデバイスがコロコロ変わるとそれに合わせてイヤホン差し替える必要がありますが、”Air Pods”であれば、ボタン一つで切り替えることができます。
リモートワークは今後急激に拡大する?
今回のコロナで、図らずしも急激に進んだリモートワークですが、体感された皆様からは称賛の声が多いようです。
ツイッター上では、「今までいかに無駄なことをしていたかがわかった」「リモートワーク最高もう戻れない」といった反応が多数みられます。
リモートワークが普及すれば、ライフスタイルに合わせた働き方が選択できるようになり、人々の幸福度も上がるはず。
例えば、子供がまだ小さい家庭の母親は、子供の送り迎えをしたあと職場に移動するのは時間がかかるはず。
そんな時、自宅で働くという選択肢があれば、子供の送り迎えをキチンとしたあとでも、何の問題も無く勤務できるのです。
また、子供の出産後、キャリアを諦める女性も多いですが、多様な働き方が認められれば女性のキャリア開発も大きく変わるはず。
“なぜ企業はそんなに社員の自由を奪いたがるのでしょうか”
“なぜ企業の働き方はこれだけ便利なITツールがある中で体制を変える努力をしないんですか”
“なぜWifiが使えないだの、コミュにケーションが取りづらいだの文句を垂れて働き方変えようとしない中年社員ばかりなのですか”
コロナウィルスは私達に暮らし方を根底から変えるチャンス与えてくれています。
“今変われなければいつ変わるんですか”
企業や働く年配社員が今回の件で、リモートワークの整備を進め、働き方の多様化が進むことを願っています。
また、選択する側もリモートワークができないなら働きませんというくらいの勢いで、企業選びをしていただきたいです。
企業がリモートワーク制度を導入していないことがデメリットになる社会が到来してほしいです。
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