飲料メーカーの営業は辛い?

就職人気企業ランキングの上位に常に君臨しつづける大手飲料メーカー。

飲料の開発から、マーケティング・営業と様々な仕事があり、toCでビジネス展開しているため知名度が高く、毎年非常に多くの就活生が志願しています。

しかし、飲料メーカーの営業マンの業務はかなり辛そう。

外部から見えるキラキラしたイメージとはあまりにもかけ離れているのです。

私が就活していたころ、説明会に群がる就活生の数を見て、受けることすらしませんでした。

社会人になり、大手飲料メーカー各社の方々とプライベートで仲良くする機会が多くあったのですが、彼ら営業マンの残酷な実態を知りました。

これ以上イメージとのギャップがあってはならないと思い、飲料メーカーで働く営業マンのエピソードをご紹介させていただきます。

※本記事はあくまで、私の主観であるため、参考にご覧ください。

本記事のモデル人物

ビールマン

大学時代は名門ラグビー部に在籍。酒類の営業として今日も酒を飲みあるている。健康診断では肝臓に異常あり。

飲料メーカーとは?

飲料メーカーとは、酒類、清涼飲料等の各種飲料を製造・販売する企業群のことです。

取り扱い商材は清涼飲料・ビール・ワイン・清酒・ウイスキー、スピリッツ類、リキュール類と多岐に渡ります。

また、飲食店等も展開していたり、食にまつわるあらゆるビジネスを手掛けています。

飲料メーカーには、ヒット商品を生み出したり、顧客が購入するまでの導線を設計する企画・マーケティングの部門や、

成分や商品開発に必要な研究開発を行う、技術・研究開発部門・実際に工場等で製造し品質を管理する体制を整える製造部門

間接的に商品を販売する部門へ営業する営業部門、そして、流通させる体制を整備する流通販売の部門があります。

飲料メーカーの部門
▶企画・マーケティング
▶技術・研究開発
▶製造・品質管理
▶営業・販売
▶流通・物流

本記事でご紹介するのはこの中でも、商品の販売に貢献する飲料メーカーの営業についてご紹介させていただきます。

飲料メーカー営業の仕事内容

飲料メーカー営業の業務内容は取り扱う商材と、対峙する顧客で分類することができます。

中でも最も多い2つの商材と、顧客の分類分けをした内容をお伝えいたします。

①酒類営業

取り扱う商材がお酒になります。アコール類をメインに取り扱い、
営業活動を行います。

ビール・ワイン・ウィスキーと幅広いアルコール飲料の知識が必要です。

販売先は食品等の販売を行う食品スーパーや小売店・そして酒類を提供している飲食店がクライアントになります。

②飲料営業

コーラ類、果汁・野菜ジュース、ミネラルウォーター、コーヒー・茶等、アルコールを含まない飲料をメインに取り扱い営業活動を行います。

こちらも、幅広い飲料商品の知識が必要であり、季節性等も加味した需要変動等も理解して多く必要があります。

対峙する顧客層は酒類営業マンと大きな差はないですが、比率としては飲食店の比率は少ない傾向にあります。

ほとんどがスーパー・小売店等になります。

飲料メーカーの営業がきつい理由

飲料メーカーの営業マンがきつい理由はいくつかあります。

配属地や業務内容によっても多少違いはあるかと思いますが以下3点です。

①営業地域が広い

地方店に配属される方は、自分が担当する顧客の地域が広域になることがあります。

大型のスーパー等は展開している地域が複数にまたがっているため、顧客別に担当している場合はエリアが広がってしまうのです。

そのため、出張が多くなり、自宅で過ごすのは週末のみというのが当たり前です。

出張手当はでるのですが、毎日かなりの時間をかけて移動するというのは肉体的にしんどいです。

また、移動時間は実際の業務時間とは別になるため、日曜の夜や平日の夜といった、業務とは関係の無い時間を捧げなければならないのです。

②クライアントからの妬みがある

スーパや小売店等と対峙する営業マンに多いのですが、大手飲料メーカーの営業マンはお客様からの妬みが多いとのこと。

お客様はスーパーや小売店の売り場担当者であることもあり、大手飲料メーカー等の給料や待遇に比べればどうしても劣ってしまうので妬まれることも多々あるとのこと。

さらに商品自体は評価してもらえていても、営業マンは商品が良いから勝手に売れる、楽してお金を貰っているだろうと思われるとのこと。

当時飲料メーカー営業マンの友人の自宅に遊びに行った時、ボロボロのベルトが落ちていました。

「これ捨てていい?」と聞くと、「いやそれまだ使う。」というので

「なんで?何か大切の思いれがあるの?」と聞くと、スーパーに営業に行く時に、気を使ってそういうベルトをするんだよね」と応えました。

顧客からの信頼を得るために、ビシッとスーツを決める私達の営業スタイルとはかなり異なることに驚きました。

また、別の機会で知り合った、醤油のシェアが圧倒的に食品メーカーの営業マンの話で以下のエピソードがありました。

顧客に妬まれないために、汚いスーツをわざと着ている」週末の過ごし方を聞かれて「映画にいった」といえば「いーな僕なんかレンタルビデオだよ」と言い返されたため、

それ以降週末は「1日中無料動画を見ていました」と報告するようにしたというのです。

私はその場を盛り上げるリップサービスだと思っていたのですが、
飲料メーカーや食品メーカーの営業マンでは一般的なお話しのようでした。

③不健康になる接待営業

最もきついのは、飲料メーカーの営業が不健康になることでしょう。

飲料メーカー営業マンは口を揃えて体重が増えたといいます。

接待や試飲でかなりの数のお酒や飲料を飲むため、不健康になっていくのです。

特に酒類で飲食店を担当する営業マンはきついです。

酒類の営業は、接待費として使用できる経費で、客先に飲みにいかなければならないのです。

1日1件だけでは足りないので、3件程度はしごをするのですが、1杯だけというわけにはいかず、数杯飲むのが通常運転。

年次によっても予算は変わりますが、多い人だと月40万円も予算があるとのこと。

社内の健康診断は結構荒れているそうで、痛風発作のリスクが高まる尿酸値の数値が高いのは普通。

9.0というとんでも無い数値になってからが、勝負だというのです。

※痛風・尿酸値について別途検索してください。

飲料メーカー営業マンのQ&A

そんな過酷な環境にも関わらず、なぜ飲料メーカーの営業はなぜ人気なのでしょうか。簡単なQ&Aにお答えさせていただきます。

飲料メーカー営業 : 年収は高い?

一般よりは高いですが、賃金カーブは緩やかな上昇です。
在籍3年〜5年目くらいまでは500万円て移動で、10年目で800万円程度かと思います。

30代後半になると年収1000万を突破します。

福利構成も充実しており、家賃手当もしっかりしています。
新卒であっても、自己負担数万円で家を借りることができます。

飲料メーカー営業:モテる?

飲料メーカーの営業マンになったからといってモテることはありませんが、
安定した企業に勤めているというところからブランディングできるため、口説きやすくはなります。

また、接待等が多いため、合コンの盛り上げも得意なので、評判は良い方だと思います。

飲料メーカー営業:社内でも飲み会が多い?

飲料メーカーは社内でも飲み会が盛んです。

やはり、酒類等を提供しているだけあり、自分達がまづは酒を飲まねばという風潮はあります。

基本的に飲食店は自社ブランドの商品を取り扱っているお店しか使えないので、
社内の飲み会のお店選びは面倒くさいです。

ちなみに宅飲みのときも私は気を使って彼らの飲料メーカーが提供している商品しか買いませんでした。

飲料メーカー営業:体育会系が多い?

体育会系はめちゃくくちゃ多いです。
というよりもこれだけのタフな仕事をこなさなければならないので
心身ともに健康である必要があります。

自分はお酒が苦手ですという人は間違っても入社してはいけないでしょう。

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