証券マンに憧れがあるんだけど、業務内容がイマイチわからないんだよね〜
はじめまして。新卒で証券会社に入社をして、約2年半で退職。その後、働き方がとっても自由なITベンチャーで働いているドーパマンです。
現在、就職活動や転職活動をしているんだけど、証券マンって実際のところどうなのと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
証券マンといえば、激務、・飛び込み営業がきついなどといったイメージが強いですよね。私も入社する直前、色々な所から情報収集を行いましたが、壮絶な話ばかりで、入社する前にも関わらず物凄く憂鬱になったものです。
一番有名なのは証券マンの一日と書かれた朝から晩まで壮絶な業務をこなす内容のもの。
しかし、現在は過去とは全く別の労働環境になっています。
そこで今回は、入社後のイメージをより膨らませられるように「証券マンの一日」についてご紹介いたします。また証券に纏わる噂の真相についても事実をお伝えいたします。
こんな方にオススメの記事
▶︎証券マンついて詳しく知りたい方
▶︎現在証券会社への転職・就職を考えている方
目次
証券マンとは?
早速ですが、そもそも「証券マン」って何者?何する人なのという所からご説明いたします〜
「証券マン」とは広く証券会社で働く会社員のことを指します。
商社で働く人は商社マン、銀行は銀行マンといった呼称を使用される事が多いですが、ITマンという表現はあまり使用されない等その線引きはよくわかりません。
また本記事で説明する証券マンは「営業」に携わっている証券マンのことを指します。
※中には、株式の調査を行う部署や、営業マン向けに株式・為替・債券等の情報を伝達する部署等、証券会社の中には様々な業務があるのです。
証券マンの業務内容
投資家に対して、株式・債券・投資信託等の金融商品を主軸に営業活動を行います。
新人証券マンはお客様が0の状態で始まりますので、新規開拓営業は必須。
新規開拓営業の方法は①電話②飛び込み③訪問④手紙を活用して行う凸型の営業が基本です。
証券マンの1日
証券マンの1日は営業マンや働く支店によって千差万別。
直属の上司や、部店長の業務運営方法に違いがある他、営業マンによってもかなり業務の進め方が違う為です。
そこで今回は、起床してから就寝するまで、一般的な証券マンが各シーン毎に行うタスクや業務をまとめて記載した上で、簡単な解説を加えました。
5:45 : 出社前
▶︎タスク・業務内容
・商談準備・経済番組視聴・日経新聞を読む・頭をセット
朝の起床時間の目安は5:45分です。
「モーニングサテライト」と呼ばれる経済番組の開始時間が5:45分である為です。
ニューヨークの市場動向は就寝している時間帯に動く為、朝の番組で情報を一通り収集します。
その後、日経新聞を読み込み、マーケットのシナリオを語れるようにします。
さらに当日商談がある場合はそのロールプレイング等を行い、出社の準備をします。
7:50 : 出社
▶︎タスク・業務内容
・朝礼・会議・相場の確認等・雑務・資料準備等・勉強会
・リスト作成・お客様フォロー(市場が開く前)・手紙の確認
・新聞の読み合わせ
7:50分というのは以前の証券会社と比較すれば遅いほうです。
というのも、朝早く業務を開始すると労働時間が長くなり、残業の規定時間をオーバーしてしまう為です。
出社後、新人の一日は雑用から始まります。
支店の全員が目を通す、営業の進捗状況を記載した日報や、本社からの連絡・注意事項等を紙媒体で印刷して、全員に配布するのです。
支店によっては印刷部数が大量すぎて、30分以上かかるケースも・・・
その後、先輩社員と新聞の読み合わせを行い、日経新聞をしっかり読んでいるかの確認を行います。
また、手紙を書いてきた場合は文面に誤字や脱字がないか等のチェックをして貰います。
8:30分 : 朝礼
朝礼での内容は、本社からの重要事項伝達・支店の進捗状況・営業マンの好事例・ミス等に関する注意喚起・各商品担当からの情報等を共有します。
全体での朝礼後、チーム単位で集まり、現在の進捗状況の確認や朝の会議の内容についての再度確認が行われます。
そうして漸く自分の業務に取りかかることができるようになります。
9:00になると日本のマーケットが動き出す為、それに備えて、準備をします。
また商談に使用する資料の準備(基本的には印刷するだけ)、営業用リストの整理等もこの時間に行います。
新規営業で電話をかける先や飛び込み営業を仕掛ける先のソーシングを行うのです。
9:00 – 17:00 : 業務開始 〜
▶︎タスク・業務内容
・アポ取り・電話でお客様フォロー・移動・商談・総務と格闘・同行・注文の執行等・資料 / DM作成
9:00にマーケットが開いた後は、顧客が保有している銘柄(株式)の価格が大きく動いたりしている場合は、売買の提案や、状況の報告等を行います。
その後、商談を入れている場合は商談先に移動しますが、ない場合はテレアポを行うか飛び込み営業を行います。
テレアポは電話が繋がったベース(受付等も1カウント・コールだけの場合はノーカウント)で1時間当たり30件程度行います。
150件程度電話をして1件獲得できるかできないかです。
飛び込みを行う場合は住宅を片っ端から攻め込む場合と資金が潤沢にある法人に決め打ちで飛び込みを行う方法があります。
住宅地への飛び込み営業は1日かけて100件くらいで、不在先には資料をポスティングしていきます。
商談がある場合は、1時間程度で雑談と商談を行います。
営業マンにもよりますが、商談の内訳はほとんどが雑談。
商談が見事成功し、売買に繋がった場合は、電話等で注文の執行を行います。
自分で発注する場合も多いですが、間違えると雑損になる為非常に緊張します。
またこちらはイレギュラーですが、証券会社の電話は全て録音されており、お客様に必ず確認しなければならない事項があります。
もし、必ず確認しなければならないことは漏れていた場合はコンプライアンス違反となります。
その他、顧客本位でない取引や、説明事項に怪しい部分があれば指摘されます。
総務が違反や怪しい動きがないか、人力で1件1件確認を行っており、違反発覚時は総務との格闘が始まるのです。
「その件に関してお客様はこうでして〜」と、営業マン対総務がクリンチするのは日常茶飯事なのです。
17:00 : 帰社後
▶︎タスク・業務内容
・会議 ・進捗・案件の報告 ・ 数値目標等 ・ 雑談 ・顧客情報の更新 ・ シュレッダー
基本的に新人証券マンのほとんどは日中飛び込みをしているか、商談に出かけている為、この時間帯に帰社をすることが多いです。
定時は5:00くらいなので、この時間に当日の数字を報告したり明日どうするのかといった報告を行う会議があります。
それが終わると帰社をしましょうと言った流れになります。
その後、当日顧客と話した内容等を入力して、業務は終了です。
最後に大量に印刷した紙をシュレッダーにかけたら大きな声で退社の挨拶をして帰宅します。
19:00 : フリータイム
▶︎タスク・業務内容
自己研鑽(読書・日経新聞未読箇所・資格取得)・手紙執筆・翌日商談準備・後輩と部屋で語る・飲み会・合コン
飲み会や合コンがあるのは週に2〜3日と言ったところでしょうか。
合コンは自分が好きでしていたので、強制参加の飲み会だけに絞れば週1〜2回が平均的な飲みの頻度です。
支店の営業は若い人が多く、ほとんど結婚し子供が小さい為、帰宅する人が多いです。
飲み会の数は酒好きが多い上司にあたるかどうかで全てが決まります。
飲み会があったとしてもそこまで遅くはなりません。
19:00には飲みが始まる為週末以外であれば、21:00には解散です。
その後、自宅に戻った後は、自己研鑽の時間です。
日経新聞で未読の箇所を読んだり、マーケットの復習をしたりと、自由に自己研鑽をします。
また、当日初回で面談等を行なっていた場合は、筆ペンで手紙を書きます。
大体1通20分程度で終わりますが、3人くらいは1日面談する為1時間程度は手紙を書く時間に割くことになると思います。
翌日商談がある場合は、商談のイメージトレーニングを行い就寝します。
就寝時間に関しては、飲み会があった日は24:00程度、まっすぐ家に帰った日であれば、22:00〜23:00くらいです。
これが私が経験した証券マンの1日の流れになります。
中には、こんなに緩くないよという方もいらっしゃると思いますが、冒頭に申し上げたように、支店や営業マンによって違いがあるので、一例として参考にしていただければ幸いです。
証券マンに関するQ&A
最後に証券マンに関する噂話についてQ&A方式でお答えしたいと思います。
証券マンはやっぱり年収が高い?
非常に高いです!
残業代や業績に連動するボーナスの金額にもよりますが、入社してから3年目でも500万円の後半くらい貰えます。
その後30歳で900万円くらい営業成績の良い人は1200万円近く貰える人も出てきます。
証券マンは激務?
時間のコントロールができない人にとっては激務です・・・
「自宅に帰ってあと1通手紙を書くんだ」と意気込んで、仕事の量を勝手に増やしていく人にとっては激務となります。
上司の教育方針にもよりますが、営業の手法やタイムマネジメントは自分で決めることができるので、激務になるかならないかは自分次第です。
私は効果の薄いことや自分の成長につながらないことはやらないと決めていたので効果が出ているかよくわからい上に、字が上手くなるだけの成長しかない、手紙はすぐに書くのを辞めました。
証券マンはモテる?
証券マンになったからと言ってモテるということ一切ありません!
証券マンになった前後で自分のモテ度が変わった感覚は一切ありません。
一つモテると言われる理由があるとすれば、自信がつくので、女性へのアプローチ頻度が上がったかなと思います。
モテる人は収益0のYoutuberだろうが何だろうがモテるのです。
自分がなりたい目標から逆算して会社を選ぼう
若く血気盛んな方の中には、20代のうちは激務でもいいからキャリアの開発に努めたい方もいらっしゃると思います。
大切なのは、自分の目標から逆算した成長を得られるかどうかです。
よくきついと評判の会社に入社しようとすると、よく知りもしないくせに、「激務でしょ?辞めた方がいいよ」と言ってくる人がいます。
大切なのは人がどう思うかではなく自分がどうなりたいかです。
あまり周りの意見に流されず、自分がゴールとする目標達成に近づける会社に入社することをオススメいたします。
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